ブランジスタ 半期決算報告(2Q)を読んでみる
ザラ場引け後 ブランジスタ半期決算が開示されました。
ブランジスタの方は売上高の上昇に対し営業利益、経常利益、純利益とも利益率を上げていて悪くないですね。損益分岐以上の売上を上げれば利益は伸びるわけです。
連結で1Qと2Qを見てみると
ほぼ妥当な数字ですね
前期はブランジスタゲームが無かったわけなので2Qのブランジスタのみで比べてみると
前期 売上高1299 営業利益214 経常利益214 純利益146
今期 売上高1384 営業利益243 経常利益244 純利益164
利益率に変換してみると
前期 営業益 16.47% 経常益 16.47% 純利益 11.24%
今期 営業益 17.56% 経常益 17.63% 純利益 11.84%
売上の上昇とともに利益率も上昇していて過去最高益だった昨年より良くなってます。
ブランジスタゲームは 1億2300万の売上に対し営業、経常、純利益とも
▲1億1400万 利益以上に販売費一般管理費・・・広告宣伝費、経費が掛かっているわけです。これは会社方針の ゲーム「神の手」の利用者拡大に向けた先行投資なわけです。実際3月以降ゲームアクセス数の増大、4月5日の「欅坂46のコラボ」時のアクセス数増大によるシステム障害等、宣伝効果はでてきているようです。この増大時の売上や利益は3Qに出てくるはずです。
社長のフェイスブックでも
ダウンロード数6倍になっているみたいですしね。
売上高に対する売上純利益の割合は(粗利率)
昨期 68.25%
今期 63.76%
若干下がってます。ブランジスタ分の利益は若干の伸びだったのでブランジスタゲームの粗利益が若干少ない感じです。
販売管理費は127187(千円)増えていますがブランジスタ分を引けば
243000-129663=113337(千円)・・・これがブランジスタゲームの開発費、人件費や広告宣伝費等の先行投資部分になるわけです。
今期の予想を考えてみると・・・
昨年は前半より後半の方が利益率が上がって売上も増えています。
売上は
2823-1299=1524 上昇率117.32%
今期に当てはめると
1709(百万)
前半とあわせると3166(百万)
今期会社予想が 3300(百万)まあ後半の上昇から見て誤差レベルの違いです。
前期は通期経常利益率 17.78%と前期16.47%に比べ1.8倍の上昇をしていますのでこの係数を今期にはめると
今期は19.03%になり経常益でみて 602(百万)となります。
前期のブランジスタゲームの食い込み▲114(百万)・・・これと同じ比率で後半食い込んだとすれば後半の食い込みは▲133.74・・・▲134(百万)
通期で▲248(百万)
前半と同じ位の宣伝、広告、人権費、システム開発費・・・とすれば通気で
602-248=354(百万)残るわけです。
後半大きなCMを打つといってますし
更に2億5400万円宣伝に上乗せして3億8800万円つかったとしても
1億円は黒字になるわけです。
後半のアクセス数6倍が利益に繋がればさらに上乗せがあり、いかに費用対効果が現れるかに掛かっていますが、会社の今期予想は安全策の控えめな数字だったのだといえますね。
通期本年度会社予想
純利益が 1億5000万の赤字になっているので
後期 6億3800万円ブランジスタゲームの販売管理費に使わない限り
この数字にはなりません。(前期1億1300万円)
売上、利益率が大きく違わって来ない限り この予想は現実的ではなく
今期黒字決算になる可能性が高いといえると思います。
2Q決して悪い決算ではないですね。